和食器で楽しむ二十四節気の器と食事

芒種は6月6日から6月20日まで。
梅雨入りして雨が続き、あじさいの花がどんどん色づいていく頃。
この時期にはトマト、きゅうり、なす、とうもろこしなどの夏野菜が
いっせいに収穫期を迎え、夏の訪れを告げる鮎が解禁されます。
そんな旬の食材を蒸し暑いときに嬉しい、さっぱりとした献立にして味わいます。
一汁三菜を夏らしくさわやかな器使いで楽しみましょう。

毎年6月になると漁が解禁される鮎。
きれいな水の中だけで生息できる川魚で、川底や岩肌の苔を食べているので
苔由来の独特の風味が楽しめるといわれています。
小さいながらも繊細なあじわい深さがあります。


オーブンで焼いて皮はパリッと、中はふっくら仕上げた鮎の塩焼き。
エレガントな雰囲気の焼物皿は、上品な味わいの鮎によく合います。
レリーフの色合いが印象的で、黒土が透けて見えるニュアンスのある色。
盛り面がしっかりとあるので、細身の鮎にみょうがの甘酢漬けを添えました。

フォスキーア 9.5”プレート


小振りのとうもろこし1本で夏のごちそうができました。
使用したごはん鍋は、胴体と取っ手が一体の和洋どちらにも合うデザイン。
胴体のフチが高くなっているので吹きこぼれにくく、ごはんの旨味を逃しません。
とうもろこしの甘みと、軽くできたおこげがなんとも言えないおいしさです。

ビアン


透明感のある淡い青磁の色に、みずみずしいとうもろこしの粒がよく映えます。
涼しげですが、均一ではない十草のラインがどこか温かみも感じられる飯碗。
曲線的なシルエットで手馴染みが良く、深さがあるので季節のごはんがたっぷりいただけます。

十草削飯碗


しっかりと味を含ませた夏野菜の揚げ浸しを、今日は鮮やかなブルーの片口に盛りつけます。
海をイメージして企画されたブルーの色合いと、薄手でマットな質感が夏らしい器。
片口は料理ののらない余白部分を上手く作ってくれるので
盛りつけがきれいにでき、料理の腕がちょっと上がった気分にさせてくれます。

メランジェ ボールL


毎日の食卓で欠かせない小鉢を、夏らしいものにするのもおすすめです。
ブルーのカモミールがちりばめられた小鉢は、シックで清涼感があります。
形状は、日本の家紋や模様の1つである木瓜型をベースにしているので
洋風な柄ですがおなじみの和食にもよく合い、料理をちょっと新鮮に見せてくれます。

カモミール 小鉢

蒸し暑い季節の料理は、味つけを食べやすく工夫するのはもちろんですが
目からも涼を感じる食卓にすると、よりおいしく食事が楽しめます。
いつもの器にポイントとしてブルーや青磁など、寒色系の器を取り入れるのがおすすめです。
箸休めを入れた小さな器も、透明感の引き立つ白磁の器を選びました。

十草削飯碗

グラン スープカップ

フォスキーア 9.5”プレート

カモミール 小鉢

ベスティート 3”ボウル

季節の移り変わりを感じながら楽しむ、夏の一汁三菜。
涼しさを感じるお気に入りの器を食卓に取り入れてみて下さいね。

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