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企画通信

【2018春夏 新作紹介 vol.14】オンド-2018.01.26 Fri

ONDE / オンド






新作の生地の一つ「オンド」はテーブルランナー用として作りました。
生地幅は48cm。
家庭のダイニングテーブルの標準的な奥行きは約80cmですので、
テーブルが見える両サイドとセッティングする器のバランスなどを想定しながら
生地幅を決めました。


テーブルランナーはテーブル全部を覆わずに中央に生地を敷くもので、
テーブルクロスよりややカジュアルな印象ですが、
パーティーやおもてなしの場面でも活躍します。

気軽にいつもの食卓に取り入れられて、
面積も小さく扱いやすいので、
ぜひ、オンドでテーブルランナーのある食卓を楽しんでください!


【企画のこだわり 1】 シャトル織機

生地を織る機械は織機(しょっき)と呼ばれます。
ベースのタテ糸が織機に張られていて、
そこにヨコ糸を通すためのシャトル(ヨコ糸を取り付けた舟形状のもの)
が行き来して生地が織られる仕組みです。

近年は高速織機というものがつくられ、
風圧や水圧を使ってシャトルなしで高速にヨコ糸を運ぶことができ、
効率よく短期間で生地の生産ができるようになりました。
生地の特徴として、表面が均一でつるっとした仕上がりになります。

一方、今回のオンドにも使用された、
シャトル織機は昔ながらのもので、年々台数は減っています。
低速度でしか織ることができず、
職人の手作業を多く必要とする極めて非効率的な織機です。

しかし、ヨコ糸にもタテ糸にも負担を掛けないよう、
ゆっくりと時間を掛けて丁寧に織ることで、
表面に凹凸感のあるふっくらとしてあたたか味のある風合いの生地が生まれます。




また、シャトル織機で織られた生地は『耳』のある仕様になります。
この『耳』ができる仕組みは、シャトルがタテ糸の間をかいくぐり、
左右に行ったり来たり往復しながらヨコ糸を送ることで、”耳”の端ができあがります。

ちなみに高速織機はヨコ糸が往復することなく、
生地端ですべてカットされながら、
生地を織っていくので、耳はできません。

テーブルランナーの仕様として、
生地の両端が3つ折りに縫われることなく、耳仕上げになっていることは、
とても魅力的なポイントだと思っています。





お皿をセッティングした真下に生地端がくることもありますが、
折り目がぼこぼこしておらず、
置く位置に気を使わずに済みますし、
見た目にもすっきりします。
また、耳の部分が生地のアクセントにもなり、
カジュアルな可愛らしさがあります。


【企画のこだわり 2】 ストライプ柄




オンドはフランス語で『さざ波』という意味。
規則的に寄せてはかえす夏の海を意識しました。
色は、ベース生地の落ち着いた生成色とブルー、
コントラストが強くなるように、
できるだけ鮮やかな青色を選びました。

ストライプは古典的なものをベースに、
細いピッチでリズミカルな柄です。

【企画のこだわり 3】 アイテム






細幅をいかして、ランチョンとキッチンクロスもつくりました。
銘々で敷くことの多いランチョンは奥行きを通常のスタジオ エムの規格より少し短く設定し、
小さなカフェテーブルなどでもコンパクトに使え、
テーブル中央なども有効に使えるよう考えました。
キッチンクロスはいつもの規格とほぼ同じサイズ感で、
写真のような大皿も(約28cm)問題なく使えるサイズです。


もちろん生地での販売もしていますので、
細幅をいかしたアイテムづくりもして頂けます!

個人的にはクッションをつくってみようかと思っています。
他にも、ギャルソンやカフェカーテンなどもおすすめです!


企画(は)


【2018春夏 新作紹介 vol.13】ザクセンブルーチェック-2018.01.25 Thu

SACHSENBLUE CHECK ザクセンブルーチェック






スタジオエムでは、オリジナルの柄でリネンの生地を作っています。
またその生地を使ってキッチン回りや、
毎日のテーブルで使うような布小物の製作、販売も行っています。

染めから織り、縫製まで、国内で生産しており
品質とデザイン性の高い商品づくりをしています。

2018ssの新作は少しスモーキーなブルーベースのチェック生地。
可愛らしくなりすぎない、落ち着いた雰囲気のチェック生地になりました。

コースター
ランチョンM
キッチンクロス
ポットマット
鍋つかみ
スタンダード エプロン ガセット
スタンダード ギャルソン ガセット
テーブルクロス 1050×1050
テーブルクロス 1400×2000

全9アイテムのラインナップで生地販売もしております。



【企画のこだわり 1】 色選び





まずは、どんな色に糸を染めるか決めるために、
実際に使用するリネン糸を何色か染めてイメージに近い糸色を選びます。


今回の生地のイメージは農家や田舎のキッチンで使い込まれたようなビンテージ感漂うチェック柄です。
落ち着いた深みのあるブルーでちょっと色褪せた感がでるような色を選びました。
と、言っても、生地加工の工程でも多少の色落ちがあり、
実際に使って頂く中でももちろん色落ちはしていきますので、
糸選びの段階であまり糸色の薄いものを選んでしまうと、
イメージと違うものになってしまいます。
そういった工程を想像しながら糸色を行います。
写真は最終段階の色選びです。

それぞれの色で多少の濃淡があるのがわかりますでしょうか。
どの色も右側が少し濃いめになりますが、写真だとわかりづらいかもしれません。
濃くなりすぎず、3色のバランスが良いものを選びました。
水色の○マークものが最終的に決まりました。




【 企画のこだわり 2 】 柄、配色




単調なチェック柄にならないように、 
白い縦横のラインにネイビーやミントグリーンの縁取りのある柄、配色にしました。 
幅としてはたった1mm弱の2本リネン糸が走っているだけですが、 
全体の生地柄を引き締める効果があり、 
ミントグリーンは差し色として、軽快なリズムをうみだし、 
ネイビーはパッと見ベースの青色に紛れて見えづらいですが、
立体感が出るような、奥行きを感じます。




【 企画のこだわり 3 】 汎用性

 




標準的な生地厚にすることで、 
キッチンクロスから、エプロン、カーテンなどいろいろなアイテムに使用できる、 
汎用性のある生地になっています。 
皿を拭く際にはある程度の吸水性が必要ですし、乾きやすさも大切なポイントです。
エプロンなどは厚地すぎると重さが気になったり、
動きづらい場合がありますので、
ある程度の強度があって軽やかなつけ心地のエプロンは特に春夏に向けて重宝します。


実はこの度新たに新店舗が東京の富ヶ谷にオープンするのですが、 
そこの2階にあるレストラン、MEALSで使われているコスチュームにもこの生地が一部採用されました! 
とても可愛らしいアイテムになりましたので、
どんなアイテムか気になる方は、
ぜひ、実物を見に行って見てくださいね!   


企画(は)

【2018春夏 新作紹介 vol.12】コゼット-2018.01.24 Wed

CAUSETTE / コゼット


色とフォルムがどこか懐かしさを感じさせる、レトロな雰囲気のティーセット。


友達とのおしゃべりのお供に温かい紅茶とおやつを準備。

今日はクッキーにしようか、マフィンにしようか・・・。

ほっと一息ついておしゃべりに花を咲かせる。

そんな楽しい時間につかいたくなるシリーズをつくりました。


【企画のこだわり1】懐かしさを感じるフォルム

シリーズの中でまずデザインしたのがポットの形状。

下にボリュームがある下膨れなバランス。

かっこつけすぎていない。親しみやすさがあって、置いておくだけでもなんだかかわいい。

そんな形を目指しました。


胴体の太さを切り替える位置や上下のボリューム、角の丸ませ具合など、スケッチや図面を描き進める中でしっくりくるバランスを探りました。

ポットはお皿やボウルと比べてパーツが多いアイテム。

胴体、蓋、注ぎ口と取手。

デザインする部分がたくさんあり、少しのバランスの違いで、大きく印象が変わってくるので注意が必要です。

ぽってりとした感じに見せるために、縁は玉縁にしています。


ポットをつくっていていつも苦労するのは注ぎ口の部分。

左側の写真が1度目のサンプル。右側が2度目のサンプルです。

今回は一度目のサンプルの水のキレが良くなかったので、形を原型からつくり直しました。


注ぎ口の外側の形は石膏でつくる型の形で決まります。

注ぎ口の先の形と切り口の角度を修正したことで1度目よりもキレがよくできあがりました。

そして肝心な注ぎ口の内側は一つひとつ職人さんの手作業で仕上げが施されます。


ポットに合わせてデザインしたマグとプレート。

マグは満水で約270cc

飲み物だけでなく、ちょっとスープを飲みたい時にも気軽につかってほしいと思い、

縦横比のバランスをどちらにも使いやすいように調整していきました。

スタッキングが可能なので、重ねて収納できて便利です。


プレートはポットとお揃いの玉縁がポイントです。

口径が17cmなのでパンやケーキ、マフィンなどティータイムのおやつをのせるのにぴったりな大きさ。


取皿としてだけではなく、マグと組み合わせてソーサー使いをするのもおすすめです。

マグを少し端に寄せてのせ、空いたスペースに食べ物をのせる使い方ができるように、

リムがない、平らな面が広いデザインにしました。

シナモンティーにクッキーを添えたり、スープとパンのセット用としてもいい感じです。


【企画のこだわり2】こってりとした温かみのある色

こってりとした温かみのある色ベージュ、モスグリーン、ブラウンの3色展開。

形と同様に、色も懐かしさを感じる3色を選びました。

シックで落ち着いた色味がテーブルに自然と馴染みます。


少しだけ色味は違うのですがベージュとモスグリーンは、グッドオルのカップソーサーと似ている色なので、組み合わせてC/Sとティーポットのセットにもできますよ。


磁器素材で取り扱いもしやすく、気軽に使えるので、毎日の楽しいお茶の時間にどんどん登場させてあげてください。


企画(お)

【2018春夏 新作紹介 vol.11】アーリーバード-2018.01.23 Tue

EARLY BIRD / アーリーバード






突然ですが、アーリーバードの意味ってご存知ですか?
The early bird catches the worm(早起きは三文の徳)のことわざにも登場するこの言葉。
early birdは英語の慣用句で、「早起きの人」や「早く到着する人」、あるいは「早朝の」という意味があります。

そんな言葉からイメージを膨らませ、出来上がったのがアーリーバードの器。
コンセプトは朝少し早起きをして自分の時間を楽しむ、ということ。
季節の移ろいを感じながら近所を散歩したり、庭の手入れをしたり、本を読んだり、朝ごはんを丁寧に作ったり…。
通勤通学で外が慌ただしくなる前の静かな時間に自分を整えてくれる時間を持つ。


朝早く家事や仕事を始める前に軽くパンやスコーンをつまむ様子を想像してみてください。
アーリーバードは素敵な一日の始まりにそっと寄り添う器なんです。






軽食や取り皿にも使いやすい小振りなサイズはちょっと一息つくのにもぴったり。
仕事が一段落した時、焼き菓子やチョコレートなどをのせるのにちょうど良いサイズです。
少し疲れた時にもアーリーバードのかわいい青い鳥から元気をもらえる、そんな器にしたいと思いました。




サイズと素材



サイズはこちらの2サイズ。
ラウンドW150,D150,H20/オーバルW190,D154,H20
メイン皿の横にパンプレートとして置いても収まるサイズ感です。




素材を磁器にすることで電子レンジや食洗機にも対応でき、デイリーウェアとして使いやすいです。
アーリーバードのやわらかな白さは他の器との相性もぴったり。
お手持ちのお気に入りのカップやマグを組み合わせてみてはいかがでしょうか。



企画のこだわり〈ツバメ〉



一番のこだわりは何と言ってもかわいらしいツバメ。
ツバメは縁起の良い鳥としても知られています。
早起きした鳥が気持ち良さそうに空を飛んでいる風景をイメージしてお皿に配置されています。
この位置だと窮屈かな、このあたりが良さそう、とシリコンで形取られたツバメを動かしながら位置を確認します。


ツバメの動きや飛んでいる向きにもこだわって、ツバメらしいシルエットを追求し、スケッチをしました。
横向きがいいかな、真上からがいいかなとしっくりとくる見え方を探します。





ツバメは職人さんの手によって形作られています。
板のようにのっぺりと形作るのではなく、高低差をつけて丸みを出しながら掘る事でツバメが飛び出てきそうな躍動感が生まれます。
ツバメのサイズは約2cmと小さいけれど、ぷっくり感や目や羽根の細部の堀りにまでこだわっています。
職人さんもそのこだわりに応えて、
石膏で作ってみたりシリコンで作ったり…と試行錯誤してツバメの可愛らしさを表現してくれました。





そして表裏合わせて5羽のツバメには色がつけられます。
ツバメ型スタンプをひとつずつ押して色付ける事で、目や羽の小さなレリーフが際立って愛らしいツバメが浮かび上がります。
筆で塗ったり、判子を押したりと工夫しながらツバメが可愛くなる方法を探っていきました。
手作業なので色の濃さや位置も少しずつ違い、レリーフとペイントにズレがあるのも味わいのひとつ。
1枚ずつに個性があり、愛着が湧きます。



企画のこだわり〈皿の形状〉



花形のリムの形状にもこだわりが!
シンプル過ぎる…、リムの動きが何か違う…など何枚も描いて形を検討して出来上がりました。
こちらの図はその中のほんの一部です。

リムの優しい雰囲気にも職人さんの手仕事が生きています。
原型と呼ばれる最初の形(石膏の塊から手作業で削りだされる形)が出来たときには縁の丸みが場所によって違っていました。





同じプレートですが写真の右と左で微妙に玉縁のふくらみが違います。
グレーのツバメがいる左の写真の方が縁がぷっくりとしています。
玉縁の丸みや幅がほんの少し違うだけでもお皿の印象が変わるので
「全体をこの部分のこの丸みに揃えてほしいです!」
と細かく伝えて修正してもらい、出来上がりのイメージに近づけてもらいました。

玉縁がお皿全体を引き締めてくれていて、なめらかな曲線の起伏が上品な雰囲気を作り出しています。
職人さんの根気強く丁寧な手仕事がプレートの端々に感じられる上品な仕上がりになりました。




側に置いてあるだけでも可愛らしい、アーリーバードの器。
この可愛らしいツバメとともに朝の時間をお楽しみ下さい。

企画(ま)

【2018春夏 新作紹介 vol.10】タブレ-2018.01.22 Mon

TABLÉE / タブレ


材料を下ごしらえしてオーブンに入れたら、あとは焼き上がるまで待つだけ。

豪華に見えるけど、意外と簡単なのがうれしい。

そんなオーブン料理をよりおしゃれに、おいしそうに見せてくれる器が欲しい。

そんな思いが詰まった新作のグラタン皿です。


みんなで取り分けられる大きなサイズから、パーソナルにつかう小さなサイズまで3サイズの展開です。


【企画のこだわり】形、取手


幅が細めのオーバル型に取手がついた形状は、他の食器とかぶらず、テーブルに変化が生まれます。


取手や縁は少しかちっとした形にして、シンプルで少し無骨なデザインにしました。

今回こだわったのは取手の大きさと厚み。

タブレの成型方法では分厚い物をつくるのが難しいため、取手のこの厚みを出すのに苦労しました。


取手の厚みを減らし、また取手を軽くして本体の歪みを生じにくくするために、

内側の見えない部分を凹ませて実はL字型にしています。

手に当たる部分に丸みをつけ、持ちやすくする工夫も施しました。

理想のデザインを実現するために図面を10回以上書き直し、職人さんとの打ち合わせを重ねてできあがった形です。


【企画のこだわり】3種類の大きさ


大きなLサイズは約940cc

副菜としては46人分くらい、メインとしては23人でシェアするくらいの大きさです。

このLサイズは特に見栄えがするので、パーティーのときにもおすすめ。

肉と旬の野菜を入れてオーブンで焼くだけで、簡単に洒落た一品が仕上がります。


1人でグラタンをたっぷりと食べたいときにぴったりなのがMサイズ。

630ccの容量なので大満足です。

サブのおかずなら家族で分けてもいいですね。

一般的なトースターにも入れて使えるサイズにしました。


そして一番小さなSサイズ。

容量は約190ccで、いわゆるココットの大きさ。

小ぶりなサイズで可愛らしいです。

オーブン料理や焼き菓子などにもいいですし、オーブン皿としてだけではなく普通の食器としてディップやパテ、ちょっとしたおかずを入れてもいい感じ。

プレートの上にのせて使うのもおすすめです。


【企画のこだわり】素材の温かみ


タブレは磁器土ではなく、少し黄色みがかった陶土を使用しています。

優しい土の色なのでさりげないですが、陶器の温かみがあります。

裏側は釉薬がかかっていいないので、素地の土の色が見えています。


そしてその裏面には職人さんが型に彫り込んだロゴがあります。

機械とは違う、手仕事の温かみを感じられる文字です。


色は清潔感があり、どんな料理にも合わせやすい白。

こってりとした深みのあるアメとオリーブの3色展開です。


家族で食べる毎日の食事にも、お客さんがくるときにも便利なオーブン料理。

タブレを使えばよりおしゃれに楽しく、食事の時間を演出できますよ。


企画(お)

【2018春夏 新作紹介 vol.9】レゼット-2018.01.19 Fri

LEZZET / レゼット


ハーブやスパイスを楽しむための器。

LEZZET(レゼット)とはトルコ語で風味という意味です。

すり鉢 S、L、レモン絞り、おろし皿の4アイテムをつくりました。



すり鉢を使って、ひよこ豆やブラックオリーブをすり潰してディップやペーストをつくる。

バゲットや生野菜をオリーブオイルにつけて食べる時、

銘々のおろし皿で好みの分だけニンニクを擦ってそこにオイルを入れる、

あとは塩やレモンなどおろし皿の中で好きな配分を試しながら料理を頂く。

自分好みのオイルが作られるのが楽しかったり、

この野菜にはこのオイルが合うとか合わないとか自然と会話が弾んだりもする。






ホールのブラックペッパーをすり鉢で叩き潰したときの新鮮な香り、

風味の良さは格別で、

カルボナーラの仕上げやポタージュスープなどにひとつまみ散らすだけで、

いつも使っていた市販の粗挽きこしょうはなんだったんだろう、、、と、

個人的にはペッパーミルよりも香りや風味は強くなるような気がしています。

潰れ具合が不均一だからでしょうか、、、



しょうがやにんにく、レモンも、好みの量を自分で擦ったり、絞ったりして、

食材の感触や新鮮な香りを楽しみながら、

食事をするのはどんなに楽しいだろうか、、、



そんなことを考えながら作ったシリーズです。




【企画のこだわり 1】 道具にもなる器





台所だけなく食卓の上で使ってもらえるような器らしさを意識しました。

台所の道具となると、丈夫さがもとめられて、強度のある磁器が使われたり、

シンプルな見た目で機能性が重視されていたりして、

食卓で使うにはどこか冷たい印象があります。


器としての、温かさや趣きのようなものをどう表現するか、、、、

まずは、温かみのある陶器で赤土を使いました。

釉薬も薄くなった部分は焦げがでたり、

濃淡でムラ感がでるような奥行きのでるようなものを選びました。


そうすることで、他の器との相性もよく、違和感なく

食卓でレゼットが楽しめます!



【企画のこだわり 2】 型職人が作り出す突起  〜おろし皿〜







おろす部分を最小限にし、

銘々のタレ皿として大きすぎないサイズ感。

陶製ではあるがスムーズに食材を擦ることができる。

また、突起部分に触れても切れるような怖さがなく、

擦る食材が小さくなっても安心して最後まで擦ることができる。

金物のおろし器に比べると突起部の作りがシンプルでいりくんでいないため簡単に汚れも洗い落とすことができる。



そんなおろし皿ですが実現するまでに大変な手間と労力がかかりました。

それは小さな突起を生みだす工程で、

型職人の仕事です。

量産するためにまずは、石膏でできた原型をつくります。

石膏でできた突起部分は大変繊細で壊れやすく、

何度もかけた部分を修復したり、尖り具合が少なくもっと尖らす修正をしたり、

細心の注意を払いながら、量生産用の型を作りました。

下の写真がその石膏でできた「量生産用の型」です。

細かい三角の突起が並んでいる様は美しさすら感じます。








【企画のこだわり 3】 種とり 〜レモン絞り〜






レモンを絞って飲み物やお菓子づくりに使う時、

気になるのはレモンの種。

上手にすくわないと種がぬるぬるしてうまくとりのぞけない、、、

レモン絞りを使うなら種とりのあるものが絶対に便利です!



ただ、レゼットのすっきりしたシルエットを壊さないような、

画期的な種取りの仕組みを考えなくてはなりませんでした。

最初は種取りの付いていない市販のレモンしぼりに種取り用の粘土を付けて、

実際に種が取り除けるか、粘土でできた形状に何度もレモンを絞りました。







レモン汁がスムーズに流れでるように傾斜をつけたり、

種取りにひっかかるように、レモンの種のサイズを計ったり、、、

修正を重ねようやくレモンの種が塞き止められるようなものができました。

つくりがシンプルなので隙間についた果肉も種もするっと簡単に洗い流すことができます。




【企画のこだわり 4】 少し平らな部分  〜すり鉢〜





内側の形状に少し平らな部分があり、

ゴマなどを擦ることはもちろん、

ハーブやスバイスを叩き潰したり、

ジャガイモをマッシュするような動作に適しています。



もちろん、野菜を加えて、ごま和えや白和えにしてそのまま盛り鉢として

食卓で使ってもらえるような、ほっこりとした温かみのある形です。

また、筋の間隔が小さすぎず、洗う際にものが筋に詰まりにくく汚れも取り除きやすくなっています。

そんなこだわり要素がいっぱいつまったシリーズです。

同じ食材を使っているのに不思議と香りや風味が強く感じられたり、

新しいメニューや発見があるかもしれません!

ぜひいつもの食卓に登場させて、

自分好みのアレンジを効かせながら食事を楽しんでみてください。

企画 (は)

【2018春夏 新作紹介 vol.8】パレット-2018.01.18 Thu

PALETTE / パレット



透明感のあるきれいな色を取り入れて、さわやかで気持のいいテーブルにしたい。

そんな思いから企画をスタートさせた「パレット」シリーズ。

シンプルな形が鮮やかな色をより引き立てます。

ぱっと目を引く鮮やかな色彩は食卓の主役になること間違いありません。


【企画のこだわり】試行錯誤を重ねた釉薬色

パレットという名前は絵の具のパレットからつけました。

シリーズの特徴であるピンク、ミント、パープルの3色。

水彩絵の具のように、透明感があるきれいな色合いをイメージしています。


磁器の白い素地の上に白い斑入りの発色の良い色を重ね、さわやかな透明感を表現しました。

斑入りであることで、ただの色釉とは違うニュアンスが生まれています。

パレットは形のデザインを考えはじめるのと同時に、 釉薬づくりを進めました。

透明感のある色をベースに何か変化をつけて面白みを持たせようと釉薬の試験を繰り返しました。

カタログ撮影ギリギリまで検討を重ね、最終的に、白い粒を混ぜた斑入りの釉薬にしてニュアンスを出すことに。

新しいきれいな色に仕上がったと思います。


【企画のこだわり】すっきりとした縁とゆるやかなオーバル型


色を見せるために、形状はごくごくシンプルに。

縁は薄めにしてすっきりときれいにデザインしました。


そしてパレットのプレートとボールのオーバル型は、縦横比を微調整しながら検討を重ねた形です。

オーバルは幅が細いと少しシャープな印象。

あえて少し縦幅を持たせてゆるやかなオーバルにすることで

料理を包み込むような、おおらかさのある形を目指しました。


アイテムごとのこだわったポイントを紹介します。

プレートは幅が280プレートと190プレートの2サイズ。

盛り面を広く使えるように平らな面をギリギリまで広くデザインしました。

縁の方まで平らなので、特に280プレートは小さめのボールや、マグをのせる使い方もしやすいです。

洋食はもちろんエスニックな料理や和食にも意外とすんなりとなじみます。


220ボールはハマを小さめにし、すっと広がる曲線がきれいに見えるようにしました。

広がった形なので料理を盛りつけるとまわりに余白が生まれ、パレットのきれいな色が見えて料理が映えます。

ガパオライスや炒飯などのご飯もの、カレー、パスタなど、

家庭で重宝する大きすぎない浅めのサイズにこだわりました。


カップはLS2サイズ。

すっとした側面の立ち上がりがポイント。

原型の段階で底を少し小さくして側面の曲面の角度を変更するなど調整をしています。


冷たい飲み物にぴったりなのはもちろんですが、食べ物を入れても洒落ています。

夏場には220ボールとカップSを合わせてそうめんを食べてみたいなと思っています。


透明感のあるきれいな色で、食卓をぱっと明るくするパレットシリーズ。

ぜひ料理とパレットのコーディネートを楽しんでください。


企画(お)

【2018春夏新作紹介 vol.7】アリトル-2018.01.17 Wed

A LITTLE  /  アリトル





A Little(英)とはほんの少し、少々の意味。


庭にはたくさんではないけれど、ハーブを育てている。
今日、料理に使う分のハーブを摘んで置いて、
キッチンの小窓に置いてあるアリトルに飾り置く。
キッチンにハーブの香りが広がって心地が良い。

新鮮なハーブを料理に使うことで深い味に出会えたり、
新しい料理への興味も広がった。
季節によって変わる、植物の香りや味、彩りをより身近に感じて、
ほんの少し豊かな気持ちで日々を過ごす、
そんなア リトルなもの。
 


【企画のこだわり 1】 アリトル


容量は80ccと少なく、小さなサイズの瓶にこだわりました。
場所を取らないサイズ感にすることで、
キッチンはもちろん、リビングや洗面所、
玄関などちょっとした空間に可愛らしく、さりげなく取り入れられます。

花やハーブを活けるといっても、
バランスや全体のボリュ—ムなど気にする必要はありません。
植物のさきっちょをぷちんと摘んでアリトルに差すだけ、、、
たったこれだけのことが、
どんなにその場の空気を和ませたり、澄んだものにしてくれるか。

アリトルはそんなほんの少し豊かに暮らすためのきっかけをくれます。









 

【企画のこだわり 2】 オーバル形状







写真ではわかりにくいですが、瓶の胴体はオーバル型になっています。

小瓶の形を考える際に、
いろいろな国の古い薬瓶や香水瓶を参考にしました。
こだわりの形状や、収納を考えられた形状、凹凸の文字やラベルなど、
趣きがあってついつい手にとってしまうような魅力があります。

そんな世界のエッセンスを少しもらって、
ビンテージボトルのような形状をイメージし、
シンプルながらも愛嬌のあるデザインになったと思います。

ビンテージ感といえば、
小瓶の側面におおらかな筆記体で描かれたエンボス文字にもこだわりました。
凸部はなるべく角張らず丸みを帯びさせて、
手描きの柔らかさを表現しました。    



【企画のこだわり 3】 色





ひとつ使いでも、
何個か並べて飾ったりすることでリズムが生まれます。
白、レモン、ミント、ベージュ、4色の色味の使い方次第で、
インテリアや、テーブルコーディネートの差し色となり、
季節や気分で気軽に変化のあるスタイルが楽しめます。

磁器土を使用し、汚れにくく、優しいきれいな発色のする色釉を使用しています。
暮らしに取り入れやすく、
ドライリーフや実、花を添えて、
ちょっとしたプレゼントにしても喜んでいただけると思います。

実はスタジオ エムの商品の中の
スープカップのパルードや、フォレ、
オクトゴーヌなどのシリーズでも同じ釉薬を使用しているので、
揃えてコーディネートを楽しんだり、
色味を揃えて贈り物としてもおすすめです。


まずは、ぜひアリトルをキッチンに置いて、
ミントやローズマリー、パセリやバジルのような料理に使うような草花を差してみてください。
いつもの料理にちょっと加えたり、仕上げの飾り付けとしてアリトルのハーブたちが
新鮮で風味豊かな料理や盛り付けにしてくれます!

企画(は)

【2018春夏新作紹介 vol.6】パルテール-2018.01.16 Tue

PARTERRE / パルテール


小さくてころっとした大きさが、おはじきみたいでかわいらしい。

食卓に小さなお花を飾るように、さりげなく取り入れてほしい箸置きです。


箸置きは小さいけれどぱっと目がいき、コーディネートのアクセントになる大切な小物。

さあご飯を食べよう、と思った時に目に入る箸置きが洒落ているとなんだかうれしい。

1人でも家族や友人との食事の時にも、思わず使いたくなるような箸置きを目指して企画しました。


【企画のこだわり】


レリーフの凹凸パルテールに選んだ素材は赤い陶土。

その上に色のついた釉薬をかけると、釉薬がたまった部分と薄い部分の釉の濃淡が生まれ、そして縁などには赤土の影響で焦げ感が出ます。

この変化を生かしたデザインにしたいと考え、企画を進めていきました。


あまりにレリーフを細かくしては全て埋もれてしまうし、間が広すぎるとどこか寂しげ。

想像力をふくらませながら図面を書き上げました。


それを元に職人さんにつくってもらった原型がこちらです。

実ははじめは今とは少し違う、花びらのまわりに枠がある形をデザインしていました。

この原型を見た時にまず気になったのは、レリーフの凹凸が浅いこと。

写真だとわかりづらいですが、図面よりもだいぶ浅かったのです。


今回の箸置きの一番のポイントのレリーフ。

この深さでは釉薬に埋もれがちになってしまうかもしれません。

しかし型を使って生産していくことを考えると、これ以上深く彫り込むのは難しい。

原型をじっくりと眺めながら改善策を練りました。



考えた結果、外側にあった枠をとることに。

レリーフの深さはほとんど変わりませんが、枠がなくなることで前よりも花びらの形に目がいくようになります。

そして花びらと枠の間が釉薬が埋もれてしまう心配もありません。


結果的にこの修正をしたことで、花の形に沿ったやわらかく可愛らしい輪郭になり、

はじめにデザインしていた物よりもいいものになりました。


裏側には小さく「M’」のロゴが入っています。


【企画のこだわり】高さ


この箸置きの二つ目のこだわりは、箸置きの高さ。

パルテールは上からの大きさが小ぶりな分、しっかりと高さをつけました。

箸がすっと見え、手に取りやすいです。


【企画のこだわり】形の可愛らしさと素材の渋さ


モチーフはお花で可愛らしいのですが、素材は味のある陶器。

形と素材でバランスをとりました。

和食器だけでなく、2枚目の写真のようにカラフルな磁器素材の器やエスニックなメニューにもよく合います。


釉薬の濃淡や、赤土が生み出す変化。

一つひとつに違った味わいがあるパルテールの箸置き。

ぜひ食卓に取り入れて、コーディネートのアクセントにしてください。


企画(お)

【2018春夏新作紹介 vol.5】パッロ-2018.01.15 Mon

Pallo /パッロ

和になりすぎず、モダンなシルエット。

それでいてどこかほっこりとした暮らしに寄り添うような茶器ができました!


【企画のこだわり 1】 大きなハンドル


ころんとした丸いボディに大きめのハンドルをつけることでどこかアンバランスで、
親近感の湧くような人懐っこいシルエットになりました。
大きめのハンドルは握りやすく、
全体のシルエットのアクセントにもなるこだわりのポイントです。

だだ、このような形を実現するまでには何度も素材の変更をしたり、
焼成方法の試行錯誤が必要でした。
胴体に対して大きめのハンドルをつけて焼成するということは
陶磁器のつくりとして非常に難しいものです。
ハンドルの重みで胴体が引っ張られて口が楕円形になり蓋が閉められないという状態に陥りました。


「ハンドルをもう少し小さくすれば歪まないよ。」
と、メーカーさんには言われました、、、
丸いボディに大きめのハンドルという形状がパッロの面白さだと思っているので、
形状は変えずに、口径が歪みにくい素材と焼成方法を何度もサンプルを繰り返し、
やっと探り当てたのです。


【企画のこだわり 2】 シンプルな蓋



パッロの蓋はつまみのないシンプルな形状。
なんとなく帽子のようなシルエットですが、、、

胴体、ハンドルともに、丸くて可愛らしい形状をしているところに、
すっきりとしたシンプルな形状の蓋にすることで、
全体としてかわいくなり過ぎないようにバランスをとりました。

小さなつまみより使いやすく、お茶を入れる一連の動作もスムーズです。


【企画のこだわり 3】土の風合いを感じる色味や質感

赤土にとろみのあるような柔らかさのある釉が印象的な白、
フチの回りや釉が薄くなった部分は生地の赤茶色が垣間みられます。
黒はざらっとした風合いのでる釉を使用し、
カップを手で包みこんだ時や、
ポットのハンドルを握ったときの肌感が心地よく伝わってきます。

小さめのカップも持ちやすい小ぶりのポットも手馴染みがよく、
質感もフォルムも普段の暮らしにそっと寄り添うような愛着のわく器です。


企画(は)