同じものが存在しない、
たったひとつの器。

マルミツポテリの食器は山から掘り出した自然の土を使い、
人の手によって形作られ、それらの雰囲気や質感を考えた上で
デザインされています。

自然の土の中には、金属や石などの無機物、
植物などが幾重もの年月をかけて変化した有機物まで
様々な物質を含んでいます。

そして器を作り出す作業の大半は手作業で行われています。
手書きのスケッチや図面、ノミやヤスリで作る原型、
原型を元に作る石膏型、型から素地をひとつひとつ外す作業、
素地に釉薬を塗る作業、筆や判子、銅板で絵付けすることなど、
関わる人々の想いがそれぞれの工程に寄せられています。

焼成と共に表に出てくる様々な物質による鉄粉、御本手、ピンホールなどの現象、
手作業による釉薬の流れた後や濃淡、少しいびつな歪み。
均一に出来上がらない、それこそが焼き物の特性であり、心に感じる部分です。

自然にまつわる表情、質感。人の手による不完全さというぬくもり。
私たちが目指す食器にはそんな自然の息吹や人の手のあたたかさを
纏わせたいと考えています。
そんなことを想像しながら、現代に即した形や機能を加え、
食器をデザインしています。

私たちの生み出す食器と使う人との間に求めるのは、
手に取った器に愛着をもっていただくこと。
そしてその食器が皆様に寄り添い、楽しい食事の時間を作り出すこと。
そのような想いで生まれてきた食器たちは、ひとつとして同じものはありません。
時間とともに変化していく食器たちの姿を愛でる気持ちとともに、
長く大切に使ってもらえればと思います。