企画通信-2022春夏

小暑|温風至

ムーラン

「梅雨が明け、暑い南風を感じる」

 

梅雨明けに吹く南風のことを白南風(しらはえ)と呼びます。

「温風至」はその名の通り、暑い夏の風が吹くこと。

この頃にだんだんと日本列島が梅雨明けしていきます。

 

梅雨が明ければすぐに暑い夏がやってきます。

この季節を乗り切るためには、食事に気を使うのも大切。

ゴーヤにはビタミンとミネラルがたっぷり含まれているので、ゴーヤチャンプルがおすすめです。

 

また、温風至は二十四節気の小暑の初候。

小暑から立秋の間には親しい人たちに暑中見舞いを出して、お互いの健康を気遣いましょう。

 


フランス語で風車(ふうしゃ)を意味するムーラン。

風の力でまわる風車のような軽やかな器です。

 

中心に向かってまっすぐのびる、放射線状のレリーフが印象的。

2本の細いレリーフを等間隔に入れることで、

ひらひらとした、やわらかい印象の形をぎゅっと引き締めています。

装飾に強弱をつけることで、リズムのあるデザインにしました。

 

裏には風車をイメージした、幾何学的な紋様を入れています。

 

鉄粉を多く含んだ、雑味のある黄土が味わい深く、

貫入や荒土の粒感など土物ならではの風合いがあります。

 

細かな貫入が入った、透明感がきれいな「青磁」。

そして、華やかでぱっと目を引く「菫」の2色展開です。

 

アイテムは7寸深皿、5寸皿、4寸小鉢の3種類。

 

7寸深皿は少し深さがある形なので、汁のあるお料理にもむいています。

主菜や麺鉢にぴったりで、「温風至」の季節におすすめなのはゴーヤチャンプルです。

 

5寸皿は取皿や副菜の盛りつけに。

 

4寸小鉢はおかずはもちろん、デザートにもおすすめです。

 

一汁三菜などの普段の食事で使いやすいラインナップで、どのアイテムも装飾的な形が食卓を華やかに演出します。

ムーランを取り入れて、暑い夏の食卓に爽やかな風をふかせてみませんか。

 

WRITTEN by Maori Ota

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