CARREAU
カロー
小さくてさりげない箸置き
小さな頃、特別な食事の日には母から箸置きを並べておいてとよく頼まれました。
幼心に箸置きがある日はちょっと特別な気持ちになりました。
近頃は特別な日だけではなく、毎日の食卓に自然に箸置きを取り入れたいと感じています。
スタジオ エムの箸置きのラインナップを眺めながら、もっとさりげない小さなサイズのものがあってもいいのではないかと思ったのが今回の企画のきっかけです。
カローは9mm角で長さが35mm程の細長い形。スタジオ エムの箸置きの中でも小さな部類です。
商品の撮影やコーディネートで箸置きを選ぶ時、主張のある箸置きはもちろんアクセントになりかわいらしいのですが、時々さりげないシンプルな箸置きで全体のバランスをとりたいときがありました。
そんなことを思い出しながら、箸やまわりの器とのバランスを考え、この大きさに決めました。
色や柄は迷った末に、白、黒、呉須、銀彩のちょっと変わった4色展開に決めました。
白と黒はマット調の釉薬を全面に掛け、シンプルで合わせやすく普段使いにぴったりな仕様です。
呉須は上面にだけ青い色の下絵付けをし、その上に透明釉を掛けています。
濃淡のある青色と側面からのぞく生地そのままの質感の対比がポイントです。
銀彩は白の釉薬をベースに、上面にだけ銀彩を施しています。
こちらはちょっと特別なシチュエーションで使いたい箸置きに仕上がりました。
裏側には小さな文字でSTUDIO M’と判子でロゴを入れています。
職人の手作業で形を作っているため、長さなどがそれぞれ少しずつ違いますが、そのちょっとした緩さが小さなサイズと相まって、かわいらしさにつながっています。
初めて箸置きを買う方にも、もうかわいいものをたくさん持っているよという方にも、ベーシックな一品としてカロー箸置きを長く使っていただければと思います。