Récolter
レコルテ
食卓を彩るオリーブとレモン色
懐かしさを感じる深い緑と明るい鮮やかな黄色が魅力的なレコルテシリーズ。
太陽が燦々と降り注ぐ日に採れたての野菜をさっと調理し、食材の美味しさを生かしたシンプルな料理を楽しむ。
フランス語で「収穫する」という意味のレコルテは、そんなシーンを思い浮かべながら企画した商品です。
レコルテシリーズの企画のきっかけは展示会で見かけたグリーンの釉薬。
そのどこか懐かしさを感じる緑色がとても魅力的で、この素材で何か商品を企画したいと強く思いました。
赤土の上にかけられた緑色は土からの影響があるため、白土とはひと味違う深みと味わいがあります。
そしてもう一色の黄色はレコルテのコンセプトと緑の色に合うように選んだ色。
見ているだけで元気が出るような明るくて鮮やかな色です。
こちらは赤土の上に白化粧という白い土をかけ、その上から鮮やかな黄色の釉薬を施しています。
そうすることで黄色の発色が良くなり、また下に透ける白化粧と赤土の風合いが味わいを生んでいます。
緑色は「オリーブ」、黄色は「レモン」と地中海を感じる色名にしました。
色が映えるシンプルな形状
色の印象から料理を想像した時にパスタが合うのではないかと思い、まず230プレートをデザインしました。
立ち上がりがあるので、盛りつけた料理をすくい易くなっています。
また少しリムの面に丸みをつけて、やわらかい印象にしています。
シンプルで使いやすい形状が釉薬の魅力を引き立てます。
そして230プレートに合わせて、パンやおかず用に深さを浅くした200プレートをつくりました。
パンと目玉焼きをのせたりと、朝ごはんの時に使いたくなるサイズのお皿です。
200プレートで朝食を食べるシーンを想像した時に、コーヒーも飲みたいな、と思ってマグカップをシリーズに追加しました。
プレートと同じく、色を引き立てるシンプルな形。少しクラシカルな取手のデザインがポイントです。
生地の赤土自体も魅力ある素材だと思い、裏側は地の赤土を見せる仕様にしました。
プレート2種類はハマのないコロンとした形に。マグもハマの内側を無釉にしています。
釉薬の部分と赤土のそのままの素材の対比がよくわかります。
鮮やかなレモン色と深いオリーブ色が、どこか外国の食器を思わせるレコルテ。
いつもの食卓に取り入れて、気分を変えてみませんか。