菓Konomi
「とっておきのおもてなし時間に使いたい、職人技が光る茶器」
大切な友人をおもてなしする時は、いつもとは違うとっておきの急須や湯呑みを使いたい。
菓(このみ)シリーズは繊細な手仕事で作られた茶器です。
木の実や練り切りの和菓子をイメージした豊かなフォルムをイメージして作りました。
アイテムは急須、湯呑み、茶托の3つ。
白と黒の2色からなります。
素材は急須が陶器、湯呑みと茶托は磁器になります。
急須は愛知県の常滑で作られています。
常滑は約1000年の歴史があり日本六古窯の一つでもあります。穀物を入れる壷から始まり、江戸時代になると急須の技法が中国から伝わり現在では日本一の急須生産地です。
「常滑の急須で飲むはお茶は美味しい」とよく言われますが、その由縁は常滑の上質な土や製法にあります。
釉薬を使わず、土の素地が感じられる急須の表面は微細な多孔質構造になっています。抽出中にこの孔がお茶の渋み成分などを吸着させて、口当たりの柔らかい、まろやかな味に仕上がります。また、使いこむほどに、茶の成分が染み込み自分だけの風合いに変化していく様も魅力です。
無釉なゆえの「土そのものの質感と温かみ」が楽しめます。菓 急須(黒)は、常滑焼特有の朱泥を焼成で黒く仕上げた、炭のように渋くてマットなツヤ感があります。(白)は現代の食卓にも合わせやすい、繊細で上品な佇まい。どちらの色も素朴ながらも上質で現代のライフスタイルにも合う和モダン感があります。
蓋は本体にピッタリと密着し、気密性が高くガタガタしません。
焼成後に1つ1つ急須本体と蓋を合わせる「蓋すり」という仕上げを施し、蒸気や香りをしっかりと閉じ込めて、本来の香りやお茶の味わいを引き出すのに効果的なつくりです。
繊細な陶製の茶漉しが身と一体となったつくりは急須の中で茶葉が広がりやすく、お茶の風味を余すことなく抽出できます。
急須に合わせて使っていただきたい湯呑みと茶托。
湯呑みのフォルムは口が少しすぼまり、ぽってりと腰の張った胴体は安定感があり手に取りやすい。薄くすぼまった飲み口は口当たりが繊細で滑らかです。
茶托は縁回りを立てたシルエットが柔らかい湯呑みや茶托の形状をキリッとさせるアクセントに。高台を少し高めにすることで、湯呑みとのセットがテーブルから浮いたような軽やかさが生じます。茶托を使ってお茶をお出しすると、おもてなしの気持ちを表現できます。
湯呑みと茶托は磁器土を使用しています。表面が滑らかで、吸水性がありません。薄作りでも強度があり色や香が移りにくい仕様です。釉薬は窯変のマット釉を使用、縁回りはこげ感がでたり、ムラのある表情が個体ごとに微妙に異なる様が楽しめます。
心を込めて丁寧に作られた茶器は客人の心をほぐし、おもてなしの時間をより豊かにしてくれます。
急須の専用箱
急須はリネンの布地に包んでから専用箱に入れています。マルミツポテリではリネンの商品も多く取り扱いがあり、エプロンや小物を製作する時に出る端切れを使って急須を包んでいます。色、柄は様々です。
WRITTEN by Yuko Hayashi
菓は8月28日(木)予約開始