松竹梅Shochikubai

古典の景色を、今の食卓へ
松、竹、梅。
長寿、生命力、忍耐や希望を象徴する縁起のよい三つのモチーフを、昔ながらの染付で表現した鉢です。
しっかりと絵付けを施した、古典的な趣のある鉢をつくりたい。
そんな思いから、昔のなます皿を思わせる器を現代の食卓に使いやすい形へと仕立てました。

四辺をわずかに内側へ入れた、隅切りのような形。
丸形に少し変化をつけることで、絵付けの見え方も変わります。

側面にはしっかりと丸みを持たせ、箸やスプーンが器の内側に沿って運びやすい形状に。
高台は小さくしすぎず、広めで高さを持たせています。
食卓での安定感があり、手に取ったときにも持ちやすい仕上がりです。

線の内側を筆で広く塗りつぶしていく下絵の技法を濃(ダミ)といいます。
筆を動かした跡がありありと残り、機械的に整った絵付けとは違う、職人の息遣いを感じる表情に。
大胆に塗り込まれた青が器に力強さを与え、古典的な染付の趣を際立たせています。
四箇所に配した木瓜型の窓からは、ちょうど花を咲かせた梅の木。
その両側には竹の柵を思わせる柄を配置しました。
盛面に描いたのは、立派な松。
特徴的な枝ぶりを少し離れたところから眺めるような構図にし、どこかユーモラスな景色に仕立てました。

食器棚にしまったときや、洗っているときには、外側の波や高台近くのラインが目に入る。
使う時間だけでなく、器を手に取るたびにその景色を楽しめるよう、器の内外に絵柄を描き入れています。

↑ 写真 : 5寸鉢
日々の副菜を、少し特別に。ほどよい深さがあり、汁気のある料理にも使いやすい5寸サイズ。
紅白なますやほうれん草の胡麻和え、刺身と酢味噌和えなど、和食の定番料理はもちろん、冷奴や小鉢料理にも。
サラダやフルーツ、デザートなど、洋の料理にも合わせやすく、取り分け用の個人皿としても活躍します。

↑ 写真 : 6寸鉢
ひとまわり大きな6寸サイズは、2〜3人分のおかずを盛り付けるのにちょうどよい大きさ。
豚の角煮や肉じゃがなどの煮物を盛る大鉢として、また、銘々のおでん鉢としても使えます。
深さがあるので、汁気のある料理も盛りやすく、食卓の中央に置いたときには、染付の景色もより印象的に楽しめます。

松竹梅という古くから親しまれてきた縁起のよい文様と、職人の筆跡が残る力強い染付。
料理を盛り、食べ進め、器を手に取り、また棚へ戻す。
その一つひとつの時間の中で、器に描かれた小さな景色を楽しんでほしい器です。
Directed by Yuko Hayashi
松竹梅は8月27日(木)予約開始