千歳Chitose

千歳は、長い年月や長寿を表す言葉です。
お正月などのハレの日や、日々の食卓でも季節を問わずお使いいただける小皿シリーズです。

鶴は千年、亀は万年。

日本で古くから親しまれている鶴と亀。

陶器ならではの焦げや鉄粉などを活かし、伝統のモチーフを現代の暮らしに取り入れやすいデザインにしました。

○鶴
鶴菱形皿にある「向鶴」は、向かい合う二羽の鶴を描いた吉祥文様です。
生涯つがいを変えないとされることから、夫婦円満や長寿への願いが込められています。

縁起の良い菱形をベースに、羽を広げた鶴を左右にレリーフで配しました。
釉に見え隠れするひょうきんな表情がチャーミング。
うつわ中央には、ゆるりと隅入の意匠を入れてアクセントにし、軽やかな羽ばたきを表しています。

○亀

亀小皿は、亀がそのまま小皿になったようなフォルムです。
甲羅には健康と長生きを願う意味を持つの亀甲柄を取り入れ、縁起の良さを表現しました。

 

原型は粘土で制作。
整いすぎない手仕事ならではのゆらぎを残し、温かみを添えています。

亀は頭や手足の丸みにこだわり、裏側に生まれるくぼみもなめらかに仕上げています。
どこかのんびりとした佇まいが、食卓にも自然となじみます。

鶴は羽の並びや見え方を試行錯誤しました。
重ねて生える様子が適度にあり、料理を華やかに彩ります。

素材は白土。色の展開は鶴菱形小皿は2色、亀小皿は3色です。
それぞれの形に合う色を選び、アイテムごとにカラーバリエーションが異なります。

 

○白(鶴菱形皿・亀小皿)
やわらかな白。
窯位置や釉薬のかかり具合によって風合いが変わり、レリーフの陰影をやさしい印象にしています。
○濃藍(鶴菱形皿)
深みのある藍色。
素地の白土が透け、羽の凹凸を際立たせます。
凛とした印象で洗練された雰囲気です。

○青(亀小皿)
透明感のある爽やかな青色。
釉薬の濃淡がわかりやすく、食卓を明るくします。

○織部(亀小皿)
伝統釉の透き通った緑色が引き立てる亀の姿。
落ち着いた趣があり、和の食卓にもよくなじみます。


鶴菱形皿は、左右の鶴を余白に見立て、中央に料理やお菓子を盛り付けると美しいです。
上生菓子や素朴なお菓子との相性も良く、幅広く活躍します。
ふろふき大根や伊達巻などの丸い料理を合わせると、満月の空に鶴が舞う景色のよう。

亀小皿は、副菜や薬味、醤油皿としても。背中にのせているように見えるのも、この器の楽しいところ。
重ねたときに表情がのぞく姿も愛らしいです。

千歳という名前のように、暮らしに長く寄り添う一枚になればうれしいです。

Directed by Yuki Ogasawara

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