marumitsu poterie
studio m’


2020 Automne-Hiver Nouveaux Produits

A special column where the designers themselves tell us what's new for Autumn/Winter 2020

WRITTEN //  Yuko Hayashi

Mariniere

マリニエール



「ワイルドな料理と相性のいい器」

日頃からオーバル皿をよく使います。

テーブルの中央にドカンと置いて料理をシェアしたり、焼き菓子などを並べ置いたり、

カレーやパスタを盛り付けても様になる万能な形です。

そんなオーバル型のプレートを3サイズ企画しました。


シリーズ名はマリニエール(mariniere)、漁師風という意味です。

新鮮な食材をブツ切りにして、シンプルな味付けで調理する。

気取らず豪快に盛り付ける料理はなんとも食欲をそそります。

そんなワイルドな漁師料理をイメージしてできたラインナップです。


黒土の存在感と釉薬

白と黒の2色展開のシリーズです。

ベースの土は黒土を使用しています。

存在感が強く、白や黒の釉薬をかけた上からでも縁回りや釉の薄くなった部分に黒土の表情が現れます。

白はもったりとした白い釉に縁回りの黒色がエッジを効かせています。

黒は鉄系の釉を使用しており、ギラリと光る部分があったり、

鈍くマット調の質感をしていたりと均一ではない表情に本物の鉄の質感を思わせます。



また窯や季節などの環境で釉薬の風合いも左右され、艶感やギラギラ感が増したりマット感が強くなったりと、

コントロールできない部分もありますが変化のある魅力的な釉薬です。


↓ 上/艶感のある時  下/マット感のある時


↓ 上/ギラギラ感のある時  下/マット感のある時


おおらかなオーバル型

オーバル型は奥行きの狭いテーブルなどにも有効に使えます。

上から見た形状はシャープなオーバルというよりは、

丸みの強いおおらかさのあるオーバル型をしています。



縁回りはほんの少しの立ち上がりをつけ、おおらかなオーバルにメリハリを利かせた形にしました。

さらに釉薬や土の効果もあって力強さのあるシリーズです。



サイズ展開と用途

330、270、190オーバルプレートの3サイズあります。

330プレートはまさに豪快な料理を盛り付けるイメージです。

深さもしっかりとあり、汁気のある料理でも安心感があります

丸ごと一匹の魚を盛り付けたりアクアパッツア、豚や牛肉のオーブン焼きなどはもちろん

シンプルな塩むすびやサンドイッチ、

鍋の具材を入れる大皿としてなど家族分の料理を盛り付けられます。

270プレートはカレーやパスタ、

190プレートは副菜を2品盛り付けたり、取皿としても使いやすいサイズです。



白と黒のシンプルな配色ではありますが、

黒土を生かしながらそれぞれに個性的で奥行きのある色味になりました。

色彩豊かな食材の色との相性も抜群です。

出来るだけ新鮮な食材を使ってシンプルかつダイナミックな料理を

楽しんでもらえればと思います。



WRITTEN by Yuko Hayashi

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