アカンサスAcanthus
クラシカルなグラタン皿をイメージして、古代ギリシャやローマの建築のモチーフとしてよく見られる「アカンサス」を装飾に取り入れました。トゲトゲとした葉が特徴です。
ヨーロッパの装飾で長く受け継がれているアカンサスは、常緑多年草で寒い季節も美しい葉を保ちます。おおらかで伸び伸びと育つ姿に惹かれました。
オーブンに入れやすい形を優先に考え、長方形や楕円でスケッチを始めました。
熱々で出てくるオーブンウェア をミトンで取る時に安心して持ちたいので、持ち手がある形状にしたいと思いました。わざとらしくなく、機能がありながら装飾として美しく見える形を探しました。装飾部分とシンプルな盛り面が一体感のあるつながりになるように考えています。
色は3色展開。装飾が美しく見えるように、ツヤのある釉薬です。
アンティークの雰囲気を感じさせる磁器素材を選んでいます。
盛り面を浅い形状にすることで盛り面から持ち手への流れが美しく仕上がりました。
持ち手があることで大きく見えますが、390ccと容量は少なめです。
浅いことで、オーブン料理に均一に火がまわりやすくなります。オーブンから出した時のグツグツとした美味しそうな音を楽しんでいただきたいです。
オーブン料理以外にもメインのおかずの盛り鉢としてもおすすめです。
浅く広がった形なので、料理が沈まず綺麗に見えます。
敷き皿には装飾よりもシンプルなプレートを合わせることで、アカンサスの装飾が強調されます。
熱々の器を直接テーブルに置くのは心配なので、ぜひかわいい器の組み合わせを探してみてください。
ロゴはクラシカルな印象になるように全面に入れています。
持ち手部分の裏にもうっすらと装飾を入れることで、裏面も動きが出ています。
熱々のハンバーグ、旬の野菜の甘さを楽しむオーブン料理、クラフティなどのお菓子作り。
オーブン料理を作る時間も食べる時間も、より楽しくなると嬉しいです。
WRITTEN by Risa Matsumoto