ポラリスPolaris
私たちの暮らしでは、様々な国の文化や食を身近に取り入れて愉しむことが、少しずつ日常になっています。
香草たっぷりのアジア料理や、ヨーロッパの伝統菓子に心惹かれて、憧れを一緒に味わいながら、その世界観を自分らしく表現できたらと思い企画をしました。イメージしたのは料理を中心に広がる会話と笑顔のある風景。
星と植物の美しい連なり、その中央に輝くのは、旅人の道しるべとなるポラリス(北極星)。
植物の生命力や星のきらめきがうつわ全面に表現されています。
ポラリスは、はるか昔から満天の星空のもと、旅人たちの道しるべとして親しまれています。
夜空で常に真北を指すことから、目標への指針、生命の源、芯の強さや変わらない想いなどの意味や様々な願いが込められていることを知り、うつわのモチーフとして選びました。
食卓に余韻を与えるように料理を引き立てる、美しいレースのようなリム。
余白の分量でレリーフの見え方が変わるため、盛り付けが新鮮に映ります。
裏印は旅路をイメージ。
どこか物語を思わせる風にはためくリボンや軽やかなロゴ文字。手仕事の温かみを感じます。
職人の高い技術から生まれる立体感のあるレリーフは、モチーフのひとつひとつに見応えがあり目に楽しい。
全面に凹凸で模様が入っていながら、カトラリー使いやお手入れもしやすいです。
すっきりと重ねて収納ができるのも嬉しい。
カラーは食卓になじむ3色を選びました。色ごとに異なるレリーフの表情が見どころ。
白は少しツヤ感があり、焦げ感や鉄粉が不規則にあらわれます。アウトラインが際立つ表情に。
パープルはノスタルジックな陰影が食卓の上品なアクセントに。レリーフのコントラストが美しい。
ブルーは、透明感のある爽やかな印象で幅広い料理に合う。釉薬のたまりや流れから生まれる濃淡が味わい深い。
素材は白土。
陶器のもつ素朴な雰囲気と、変形のうつわの軽やかな存在感も魅力。
季節ごとのしつらえにもぴったり。シュトレンやガレット・デ・ロワなどに。
日々の食卓にも活躍するサイズ。ワンプレートメニューや、器の重ね使いも楽しめます。
幻想的でありながら、どんな料理にも自然と馴染むのが魅力です。アジアや中東料理のエスニックなメニューにも。
植物やアロマ、キャンドルなどを添えれば、インテリアのアクセントにも。
光り輝く小さな星が食卓に届き、笑顔あふれる時間を過ごせますように。
WRITTEN by Yuki Ogasawara