今日のこだわりポイントは「土鍋を選ぶ」です。
冷え込みが深まってくると、台所で立ち上る湯気がいつもより嬉しく感じる…
コンロの上で土鍋が静かに温まっていく時間には、どこかほっとさせられるものがあります。
土鍋は「煮る」「炊く」「蒸す」など、冬に出番の多い調理をひとつで受け止めてくれる器。
お米をふっくらと炊き上げたり、具材のうま味を引き出しながら煮込んだり、
蒸気を閉じ込めてしっとり蒸し上げたり。
使うたびに、土ものならではの頼もしさを感じます。

■ ごはん炊きも、気負わずに
土鍋のごはんは、香りが豊かで粒立ちもしっかり。
難しい操作はなく、火加減を見守るだけで、いつものごはんがすっとおいしく仕上がります。
日常の食卓に自然と馴染む炊きあがりです。
■ 鍋ものにも、煮込みにも
寒い季節の鍋料理は、土鍋の温まり方がぴったり。
野菜も肉も、ゆっくり火が通ることで味がまとまり、身体にやさしい一品に。
さらに、根菜やお肉類の煮込みなど、時間をかけて深みを出す料理にも向いています。
具材の内側までじんわり味が届き、落ち着いた仕上がりになるのが嬉しいところ。
■ 蒸し料理にも気軽に使える
蒸皿を敷けば蒸し器にも早変わり。
野菜は甘さがぐっと引き立ち、蒸し鶏やシュウマイもふんわりと。
湯気が立ち上る様子まで、冬の台所らしい温かさがあります。
土鍋ひとつで広がる“つくれるもの”の幅

ごはん、鍋、煮込み、蒸し料理。
ひとつの土鍋で準備できる料理の幅がぐんと広がると、台所に立つ時間がすこし気軽になります。
道具としての懐の深さが心地よい、それが土鍋の魅力です。
棚に置いたときの佇まいも素朴で、暮らしの中に自然と溶け込みながら、静かに活躍してくれる存在。
冬支度は、特別なことをしなくても進んでいきます。
土鍋をひとつ取り出して、火にかける。
その温度や湯気が、季節の移ろいをさりげなく知らせてくれます。
この冬は、土鍋とともにゆっくりとあたたまる時間を迎えてみませんか。











