February 01-Wed
「ガストロノミー」は英語、イタリア語では「ガストロノミア」。
もとは古代ギリシャ語で消化器を表す「ガストロス」に、
学問という意味の「ノモス」が付いた合成語で、
ガストロノミーとは本来「食をめぐる総合的な学問」という意味。
ただ日本では「美食」と訳され美味しく調理された料理を食べることと理解されているようです。
その為「ガストロノミーツーリズム」はまだあまり知られていないことから、
「美味しい料理を食べる旅」と思われがち。
もちろん旅の一番の楽しみである食事は美味しいことに間違いありませんが、
「旅をしながら食の文化的側面を学ぶ」という文化観光が、
ガストロノミーツーリズムのコンセプトになっています。
その土地の食べ物をその土地で味わう美味しさはまさに格別。
ガストロノミーツーリズムはその土地でしか味わえない体験はもちろん、
その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、
その土地の食文化に触れて学ぶことが魅力となっています。
外国人が訪日旅行で期待することの1位が「日本食を食べること」になっている昨今、
コロナ規制が緩和された旅行業界では今後新たな「食体験」のコンテンツとして、
ガストロノミーツーリズムが注目されることでしょう。
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