SAZANKA
山茶花
冷たく澄んだ空気の中で
凛とした美しさを纏いながら咲く山茶花。
冬の朝、ゆっくりと日が昇る中で鮮やかな色が印象的です。
そんな花のように食卓でも人々の心を惹きつける小鉢ができたら、
という思いで企画を始めました。
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山茶花は秋から冬にかけて咲き、冬の訪れを告げてくれます。
花びらがひとひらごとに落ちて散っていく様子も情緒的。
幼い頃に歌った童謡「焚き火」の中にも登場し、
どこか懐かしさを感じる花ではないでしょうか。
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サイズは2種類。
4寸小鉢は実物の花の形に近付けることで
ふわっと花開いた可愛らしさを表現しました。
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お浸しやひじきの煮物などの副菜、
アイスやヨーグルトなどのデザートカップにお使いいただけます。
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2.5寸小付は小さくころんとしていて、
ジャムやソースを何種類か用意したり、
黒豆や薬味入れにおすすめでワンプレートでも重宝します。
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ひらりと向きを変える花びらは
有機的で柔らかな質感を出すために粘土原型で作っています。
自然な佇まいを目指し、
花びらそれぞれの形や重なり方、枚数にこだわりました。
![](/contents_image/utsuwa_hanashi/files/20190809/saza1.jpg)
また、高台を無くすことで可憐な印象を強調しています。
花が食卓から咲いているイメージで作り上げました。
器単体で存在する時も、料理を盛りつけた時にも華やかに見えるよう
縁にいくほど花びらの動きを大きくしています。
さらに、盛り付ける部分を丸くなめらかにすることで
料理を中心にまとめやすくなり、
余白を生かした盛り付けができます。
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釉薬は上から順に、
ぽってりとした白と優しいピンク、溜まりが綺麗に見えるグリーン。
白い山茶花は雪がうっすらと積もったような風情ある雰囲気に仕上がりました。
儚げな淡いピンクは愛らしく、温かな気持ちになります。貫入が美しいグリーンは、
差し込む光で色を変える湖の底のように深く艶やかな色です。
食材やシーンに合わせた色選びが楽しめます。
毎日の食卓もお祝い事にも華やかな演出ができる器です。
テーブルの上に咲く山茶花で秋冬の訪れをゆっくりと感じてみてください。