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※受注状況や確認事項の有無などにより、お時間をいただく場合がございます。
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土日祝日、お盆、年末年始などは出荷業務をお休みいたします。
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器をひとつ添えるだけで、旅先で出会った味は、家に帰ってからも特別な思い出になります。
「今日はどんな器にしよう。」その小さな選択が、お土産のおやつを、もう一度旅へ連れて行ってくれる。
今回のおやつは、夏の長野で買ってきたおやき。旅先で感じた爽やかな風や、軽やかに響くセミの声を思い出しながら味わう、夏の余韻を楽しむしつらえです。
今年の夏は、涼を求めて長野へ。名古屋では、まとわりつくような湿気と、じりじりと鳴くアブラゼミの声が夏の景色ですが、長野で迎えてくれたのは、さらりと吹き抜ける風と、軽やかに響くミンミンゼミの声でした。
同じ夏なのに、空気まで違う。その心地よさが忘れられず、お土産にたくさん買って帰ったのが、長野名物のおやきです。野沢菜、なす、かぼちゃ……。いろいろな味を冷凍しておけば、旅の続きを、家でも少しずつ楽しめます。今日はそのひとつを解凍して、ゆっくりおやつの時間にすることにしました。

おやきは、どこか素朴で、飾りすぎないおいしさが魅力。だから器も、気取らず、それでいて手仕事の温もりが感じられるものが似合う。長野で出会った景色を思い返しながら、おやきをどの器に盛ろうか考えます。
古典的な筆の絵付けと、落ち着いた渋さのある佇まい。どこか懐かしさを感じる表情が、長野の静かな山里の景色によく似合います。素朴なおやきを受け止める器としても、自然と馴染んでくれそう。
器いっぱいに描かれた草花の装飾が、安曇野で見た山々や、道端に咲く草花を思わせます。軽やかで清涼感のある雰囲気は、長野の爽やかな風まで運んできてくれるよう。
厳かな濃藍色が印象的な一枚。光を受けると、深い藍のなかに涼やかなグリーンが浮かび、表情がゆっくりと変わります。隅切角の端正な形と、どこか凛とした佇まいには、素朴なおやきを少し特別に見せてくれる力がありました。
どれも長野の風景を思わせる器だけれど、今回選んだのはペイヴ。
深い色と端正な形が、おやきの素朴さを引き締めながら、旅先で感じた涼やかな空気まで映してくれそうです。長野の郷土料理を気軽に楽しむ午後だからこそ、少し凛としたペイヴの佇まいが、今回の気分にいちばんしっくりきました。器を選び終えたら、付け合わせの野沢菜のお漬物を用意。
おやきを蒸し直して、お茶を淹れる準備を始めます。
漬物も一緒に添えることを考えると、4.5寸では少し小さかったので、今回は同じペイヴの6寸皿を選びなおしました。温めたおやきを半分にカットして、ペイヴのプレートへ。ふっくらとした生地に、こんがりと付いた焼き色。素朴な表情が器の厳かな風合いと重なり、どこか山あいの食卓を思わせる景色になりました。

ジャスミンのポットには、氷出しの冷茶を。冷えたポットは結露で水滴がつくので、下には同じくマットな白の質感を持つアレグロのプレートを敷きました。水滴を受け止めながら、さりげなくしつらえにきちんとした印象を添えてくれます。

クロスには生成り色のトロワを選び、飾りすぎない自然なコーディネートに。ペイヴの濃藍、野沢菜の緑、トロワの生成りが重なり、長野の山あいを思わせる穏やかな景色が整いました。
華やかに飾るのではなく、旅先で感じた風や光を思い出せるような、静かで涼やかなしつらえに。
旅の思い出は写真だけではなく、こうして器や食べものを通して、もう一度味わうことができるのかもしれません。
おやきに手を伸ばす前に、まずは野沢菜のお漬物をひと口。しゃきっとした歯ざわりとほどよい塩気が、これからいただくおやきへの期待を高めてくれます。

中から具材が顔をのぞかせるおやき。もちっとした生地に、やさしい味付けの具。ひと口食べるたびに、旅先で立ち寄ったお店や、山の景色が自然とよみがえってきました。旅行は帰ってきたら終わりではなく、お土産を味わう時間まで続いているもの。お気に入りの器に盛り付けるだけで、その記憶はもっと鮮やかになり、いつもの家が少しだけ旅先へ近づいたように感じられます。
暑さが少しずつやわらぎ始めた8月下旬。旅の余韻とともに味わうおやきは、季節の移ろいをゆっくり楽しませてくれる、やさしい午後のおやつになりました。