2025.10.18 Sat

ソボカイ食器店

「お茶時間に寄り添う茶器:菓」

気温も落ち着き、

温かいお茶がいっそう美味しく感じられる季節になりました。

 

急須を傾けて湯呑にお茶を注ぐときの音、

手に伝わる湯呑の温もり、ふわりと立ちのぼる柔らかな香り。

お茶は空間そのものを優しく包み込み、心を穏やかにしてくれます。

 

今月のソボカイ食器店では、さまざまな「茶器」をご紹介しています。

やわらかな佇まいの「」。

お茶時間をより特別にしてくれる茶器のシリーズです。

 

急須は、日本六古窯のひとつ「常滑」で作られています。

常滑焼の歴史は約1000年におよび、もとは穀物を入れる壷の製造から始まりました。

江戸時代に中国から急須づくりの技法が伝わると、

常滑は急須の産地として発展し、

現在では日本一の急須生産産地として知られています。

 

「常滑の急須で淹れるお茶は美味しい」と言われる理由は、

常滑の上質な土と独特な製法にあります。

釉薬を使わずに焼き上げた素地の表面は、微細な多孔質構造になっており、

抽出の際にお茶の渋み成分をほどよく吸着。

まろやかで柔らかな味わいを引き出してくれます。

急須 黒|

朱泥(しゅでい)を還元焼成して黒く仕上げたもので、

独特の風合いが魅力です。

常滑焼特有の朱泥は鉄分を多く含む赤みがかった陶土で、

主に無釉の急須などに使われています。

含まれる鉄分がお茶の渋みと反応して、まろやかな味わいを生み出します。

急須 白|

きめ細かな土の風合いが上品で、 使うほどに色や質感が変化し、

「育てる」愉しさを感じられます。

 

本体と一体になった陶製の茶こしにも、こだわりを感じられます。

茶葉が急須の中でしっかりと広がり、お茶の旨みを余すことなく引き出します。

容量は 満水で約310cc。

同じシリーズの湯呑で、2~3杯を楽しみいただけます。

湯呑 黒・白|

急須とは異なり磁器素材で作られています。

 薄づくりの口元はお茶の味わいを繊細に感じさせ、

マットな釉薬によるやわらかな手触りも魅力です。

指に自然と添う、きゅっとくびれた形もポイント。

 

 お茶好きな方への贈りものとしても、ぜひお選びください。

Sobokai食器店

Reacent