郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

第9回

徳島県

「おでんぶ」

徳島県の郷土料理「おでんぶ」は、豆と根菜、

高野豆腐やこんにゃくが入ったお煮しめです。

お正月や新築などのおめでたい時に作られるもので、

日持ちがするように梅干しを入れて煮込むのが特徴。

梅干しのほんのりとした酸味がアクセントにもなります。

金時豆の代わりに黒豆などの他の豆を使う場合もあり、

家庭によっても様々にアレンジされています。

徳島県ではおせちとして食べられることも多く、

「年中、まめに暮らせるように」との願いをこめ、

ごまめ、数の子とともに三つ肴の一つに数えられています。

お正月は過ぎてしまいましたが、おめでたいシーンをイメージして、

華やかな見た目のブロッサムの小鉢に盛り付けてみました。

たんぱく質の豊富な豆と、食物繊維を多く含む根菜類を使った

栄養たっぷりの「おでんぶ」。

県内では、学校の給食でも登場するほど親しまれています。

徳島県

徳島県は、「鳴門の渦潮」や「祖谷のかずら橋」をはじめ、日本百名山のひとつ「剣山」、室戸阿南海岸国定公園など豊かな大自然に恵まれ、四季折々の景観が各地に点在しています。また、阿波おどり、阿波人形浄瑠璃、藍染めをはじめとする伝統文化、おもてなしの心が伝わる四国遍路など、多彩な魅力を持っています。また、豊かな自然が育んできた食材や先人の知恵と工夫で生み出されてきた食文化によって郷土料理が数多く存在し、現在も食され親しまれています。