郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、
風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。
今はなかなか遠くへ出かけることは難しいかもしれないけれど、
日本の郷土料理をお家で作って、
マルミツポテリのうつわに盛り付けて、
その土地の魅力を感じてみませんか。

最終回

愛知県瀬戸市

「ごも飯」

各都道府県の食文化をご紹介してきた「日本の郷土料理とマルミツポテリのうつわ」。

ついに今回で最終回となりました!

最後はマルミツポテリの本社がある愛知県瀬戸市の郷土料理「ごも飯」をご紹介。

実はやきものの町ならではの郷土料理なんです。

瀬戸の窯元には、窯入れじまいや窯出しじまいの時には「ごも」と呼ばれる五目めしを職人たちに振舞う習慣がありました。

一度窯に火を入れると何日も徹夜なので、ご飯と鶏肉や根菜など具材の栄養バランスが良く、作業中でも素早く食べられるごも飯は重宝されました。

今現在も、ごも飯が食べられるお店があったり、縁起の良い料理として地元の人々に愛されています。

月に数回行われるマルミツポテリの社員食堂でも、ごも飯は定番のメニューです。

こちらがその具材です。

鶏肉、にんじん、ごぼう、しいたけ、こんにゃく、油揚げ。

味付けはシンプルに醤油と酒です。

大きな炊飯釜で一気に炊いていきます。

昔窯元で食べられていた時もこんな感じだったのかな?と想像が膨らみます。

ごも飯、アジフライ、赤味噌多めのお味噌汁。

マルミツポテリではこれが定番となっています。

瀬戸の郷土料理ということで、お茶碗には瀬戸の伝統の模様が施された「麦藁手飯碗」を選びます。

職人さんの手作業で描かれたラインが素朴ながらもご飯を華やかに見せてくれます。

鶏肉と野菜の出汁が出て、とても美味しいごも飯。

おかずなしでも十分満足感があるので、おにぎりにするのもいいですよ。

瀬戸では「ごも」を食べた回数が、職人の技量と経験を量る一つのものさしであったとも伝えられているそうです。

私たちはもう何回食べたかなあ…としみじみ考えてしまいます。

是非皆さんも、おうちで瀬戸の伝統の味、ごも飯を楽しんでみてください。

愛知県瀬戸市

愛知県の食文化は独特で、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、手羽先などの食文化は「なごやめし」と呼ばれて全国的に知られています。また愛知県といえば自動車で有名ですが、このほか、陶磁器や織物等の伝統産業から、航空宇宙などの先端産業に至るまで様々なモノづくり産業が集積しています。マルミツポテリの本社がある瀬戸市はやきものの名所で、やきものづくりの発展にあわせて、まちなみが形成されてきました。市内の各所には窯元の工房が多くあり、まちの随所にやきものの産地としての歴史や伝統、文化を感じることができます。